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安いだけのマットを買うのは待って!!オススメしない理由

多分、これからマットを買ってヨガを始めようと思っている方の中には
昔のわたし
「臭いが油粘土みたい…」
「ヨガすると手足が滑る…」
一体どれくらいの価格のマットを選べばいいの?
きっかけや理由があって長く続ける可能性が高いのであれば『~10000円くらい』
実際にマットを選んでみよう!
さて、ここからはマット選びの選び方についてより詳しくご紹介していきます。
マットには厚み、素材、ブランド、デザイン、重さなど商品による特徴があります。
全てのマットの特性について語り始めると、多分明後日が来ても読み終わらないような膨大な文章量になってしまうと思うので(笑)
ここでは『初心者の皆さんが見るべき観点』にだけ絞った話に限定してポイントをまとめていきますね。
初心者向けの厚みを選ぼう
マットを選ぶうえで最も大事なポイントの一つ目は『厚さ』。
ヨガマットは1mm~1cm以上と厚さだけでもかなりの種類がありますが、
薄いと軽くて持ち運びに便利ですが、床の硬さがダイレクトに伝わって骨が痛いです。
一方、厚すぎるマットは重いし、立ってバランスを取るポーズの時にバランスが取りにくいです。
薄すぎず、厚すぎずの中間の厚さのマットを選びましょう。
一般的に汎用として売られているヨガマットは大体が厚さ4~8mmくらい。
このくらいの幅に絞って選んでいくと選択肢の幅も多少狭まるかな?と思います。
※ちなみに細い体型や骨ばった身体つきの方は少し厚めのマット(最低6~8mm)がおススメです。4~5mmのマットだとちょっと骨がゴリゴリ床に当たって痛いかもしれません。
ヨガマットの素材はどんなのがあるの?
厚さが決まったら、次に注目するのは『素材』。
ヨガマット選びの中でも素材は結構重要なポイントです。
素材とは文字通り、何からそのヨガマットができているかということです。
ヨガマットの素材はPVC,TPE、PER、天然ゴム、麻、企業独自の素材などこれまた様々ありますが、ここではお値段と使い勝手でバランスが取れている初心者向けの素材二点に絞ってご紹介していきますね。
おすすめ素材その① PVC(ポリ塩化ビニル)
まず一つ目はPVC(ポリ塩化ビニル)です。
PVCはヨガマットの素材としては恐らく最もポピュラーです。
ホームセンターや100円ショップなどで売られている格安のマットは大概がこの素材。
PVCの利点は簡単にまとめると以下のような感じ。
✔価格帯が広いから予算に合わせて買える
✔デザインが豊富
✔グリップ力、クッション性(柔らかさ)ともに比較的優れている。
✔耐久性はまあまあ
一方で弱点は
✔質がピンキリ(粗悪なものは有害物質が含まれています)
✔燃やすとダイオキシンが発生するのでエコじゃない
✔使い始めは科学油?で手がペカペカして滑ることがある(物によっては使い込んでも滑る)
✔水洗いができない
✔汗をかくと滑る
だいたいこんな感じですかね。
色々なマット素材がある中でも、お財布に優しいのはPVC。
使い勝手もまずまずだし、とにかく種類が豊富!
オシャレで可愛くて手に取りやすい値段の商品が沢山あるのはPVCのお陰です。
でも、安ければ問題点も多い。
やはり一番気になるのは『環境にも身体にも良くない商品』が沢山販売されているということですかね。
記事の冒頭で話題に挙がった安い1000円くらいのヨガマットは殆どが粗悪なPVC製です。
粗悪だからこそ使い心地も悪いし、耐久性も悪い。
一つ誤解しないでいただきたいのですが、PVC製マットが全て一律でひどい使い心地だとか有害だというわけではありません。
こういったPVCの弱点が抑えられている商品で長く使えるものもめちゃくちゃ沢山あります。本当にピンキリなんです。
ただ、PVCの中でも本当に最低価格レベルの大量生産ノーブランドマットは使用感・安全性が値段なりの物が多いです。
一方、きちんとしたヨガブランドのものはわりと使用感・安全性などに配慮して作られているのは事実です。
素材うんぬんの特性だけでなく、こういった点も使用感や耐久性、値段に比例していることをしっかり覚えておくのは悪いことではないと思います。
ちなみに、PVC素材のマットを買うのであれば、DBP、EN71、A20などといった毒性物質を含まないものを是非選んでというのは強くお伝えしたいこと。(お子ちゃま連れでヨガに参加する方は特に!)
安売りのノーブランドマットには身体に害を及ぼす有害物質が含まれている可能性があります。
これらの物質の中には妊娠中の赤ちゃんの成長に影響を及ぼしたり、原因不明な体調不良の原因になることが明らかになっているものもあります。
アメリカでは子供向け玩具に使われているPVCについて、化学物質の量に厳しい基準も設けられている程です。
健康になろうとしてヨガを始めるのにヨガマットで健康を害したら意味ないですので、もし有害物質情報について表記のない格安のマットを購入する場合は、事前にメーカー等に問い合わせして確認してから購入されてくださいね。
わたしは個人的に誰かにPVCマットをおススメする時は、絶対に毒性物質についての表記がなされていない商品は勧めていません。
おすすめPVCマット 価格別3選
PVCの中でも粗悪すぎない、ビギナー向けのおすすめマットを数枚ご紹介します。
皆さんに安心して使っていただけるように、ここに紹介するのは毒性物質を含まない安全に配慮されたマットです(^^)/
《評価コメント》
他には無い安さを実現しながらも、有害物質への配慮がきちんとされているのが評価ポイント。
価格1000円台なのでマット性能は値段なりではありますが、この値段から有害物質に配慮されている商品はなかなかないので、とにかく安いマットが欲しいよ~という生徒さんにはこちらをお勧めしています。
柔らかめのマットです。肌に吸い付くような柔らかさがあります。
初心者向けの低価格マットなので、恐らくヨガが少し続いてくるとこのマットでは物足りなさを感じるようになるだろう‥という懸念はありますが、スタートの一枚としてはこのくらいでもOKかと思います。
近所のお店で有害物質の検査をしていないの1000円マットを買われるのであれば、少し上乗せしてこちらのマットにされるのをおススメしたいです。
マット持ち運び用のケースもついて送料無料1590円なのでかなりお得ですね♪
対応レベル…☆★★★★(極初心者・優しいヨガ向け)
価格…1590円
長持ち・耐久性…☆★★(あまり期待は出来ない)
カラーバリエーション…☆☆★(まずまず)
こんな人におすすめ…コスパ重視!できるだけ安くマットを購入したい方♪
《評価コメント》
LA発のマットブランド『eka(エカ)』から発売されている4mmマット。
ekaのこのPVCマットの最大の評価点は品質に対する高い意識。
良質のPVCを利用しており、皮膚にアレルギーを起こす可能性のある毒性物質に対して厳しい検査を行っています。
他のマットに比べると柔らかめ(クッション性が高い)なので、乗り心地や触り心地はふかふかした印象です。
値段は3300円弱と1000円マットに比べると少しランクが上がりますが、妥当な範囲と言える性能かなと思います。
マットを持ち運ぶためのキャリーロープも付属してくるので、マットバックを別途購入する必要が無く更にお財布に優しいです。
カラーは選べる3種類。男女問わず持てるカラーバリエーションが展開されています。
ekaというブランドは日本ではそれほどポピュラーではないので、持っている人は殆ど見かけたことがありませんね。人と違った一枚が欲しい人におすすめです♪
弱点としては厚みが若干薄めなところ。普通体型の方が室内でヨガをされる分には全く問題ありませんが、痩せ体型の方や地面が堅い場所(コンクリートや大理石などの上)で行う場合は、膝をついた時ななんかにはごつごつと骨が当たって痛いかもしれません。
対応レベル…☆☆★★★(初心者~初級者)
価格…3300円前後が相場
長持ち・耐久性…☆☆★(一般的・経年劣化あり)
カラーバリエーション…☆★★(少な目)
こんな方におすすめ…安全性が特に気になる方・人と違うマットが欲しい方・お手頃だけれどそれなりに使えるコスパの良いマットが欲しい方
ヨガワークス(Yogaworks) ヨガマット6mm モーヴ YW-A102-C087
《評価コメント》
有名ヨガブランド『Yoga works』さんから出ているこちらのPVC製マットは、初級~中級者さんくらいまで使われている方を見かけるポピュラーな一枚です。
Amazon、楽天共に4400円前後が平均価格。
ごく初心者用よりワンランク上の性能でありながら、ハイパフォーマンスの本格マットよりは気軽に持てる価格帯ということで、ヨガを始める方が多く選ばれています。
PVC特有の臭いが少ないのもオススメしたい理由の一つです。
老舗ヨガブランドさんが作った安全性の高い(有害物質を含まない)マットです。
グリップ力、クッション性ともに備えているので、初心者だったらこのくらいで十分だと思います。
気軽に手にとれる値段、マットの信頼性、カラーバリエーション、色んな観点から見てバランスが取れたコスパが良い一枚です。
※こちらの商品は世界的に有名なマットブランドの物なので、需要拡大でも比較的安定供給されているようです。
対応レベル…☆☆★★★(初心者~初級者)
価格…4400円前後が相場
長持ち・耐久性…☆☆★(一般的・経年劣化あり)
カラーバリエーション…☆☆☆(豊富)
こんな方におすすめ…ポピュラーで間違いないヨガマットが欲しい方・機能性と値段のバランスが良いマットを探している方
おすすめ素材 ➁TPE(熱可塑性エストラマー)
✔燃やしてもダイオキシンなどを発生させない。
✔水洗いできる
✔弾力性がある
✔軽い
✔グリップ力が高い
✔ほかの化学素材マットに比べて臭いが少ない
✔耐久性がある。
一方弱点は
✔PVCマットよりは高い価格帯
✔種類もPVCに比べると少ない
✔価格が高めなため捨てる覚悟のお試しマットとしては不向き
衛生面、耐久性、軽さ、グリップ力、クッション性、エコ素材など多くの点で評価が高くおすすめししたい素材です。
エコフレンドリーが重要視されてきた最近は、TPEマットがかなりポピュラーになりつつあります。以前はヨガマットと言ったらほとんどがPVCだったのですが、最近はTPEの方が多くなってきた気がします。
個人的にですが、PVCより好意を持っています。(環境とヒトに優しいのはとても大事。)
ただ、どうしてもお値段が三千円くらいからのものばかりなのは難点。
最近はだいぶ安い商品も増えてきたので以前よりは気軽に持てるようになりましたが、出来るだけ格安でヨガマットが欲しいという方には結構手が出しにくい素材であるのも事実です。
おススメのTPEマット 4選
Gruper TPE ヨガマット 6mm
《評価コメント》
Amazonで人気のGrouperの6mmTPEマット。
大手ヨガブランドの商品ではありませんが、低価格なのに高パフォーマンスの商品として注目が集まっているマットとして、最近では1番おススメしています。
魅力は何といってもお値段。
TPEのマットの中ではお値段が控えめで、3300円台(amazon価格)から持てる本格TPEマットです。
マット性能は軽量性・グリップ力・耐久性のどれをとっても、初心者用のマットとしては十分です。
裏表カラーが異なるリバーシブルカラーで気分に合わせて好きな面を使用できるので、1枚で2度お得♪
カラーバリエーションは10色。元気が出る様なビタミンカラーやシックなモノトーンカラーなど、老若男女問わず使えるカラーの商品がラインナップされています。
ヨガブランドメーカーの様な実績では他に劣りますが、レビュー評価も良く、わたし個人が実際使ってみた評価としても悪くありません。(外用のマットとして愛用しています)
対応レベル…☆☆★★★(初心者~初級者)
価格…2500円台~
長持ち・耐久性…☆☆★(良い)
カラーバリエーション…☆☆☆(豊富)
こんな方におすすめ…安全面や環境配慮が気になるけれどなるべくお手頃のマットが欲しい方・人とは被らないマットが欲しい方・気分によってマットの色を使い分けたい方
YUREN TPE 6mm ヨガマット
《評価コメント》
高品質TPEを使用し、3000円弱で持てるお手頃なヨガマット。
写真を見てもらえるとお分かりいただけるかな?と思いますが、中心にガイドラインがついているのがこのアイテムのおススメポイント。
たかが一本の線だけれども、されど一本の線。実はこの線一本の有無でポーズのとりやすさや安定性はぐっとあがります。
手を置く場所、足を置く場所、自分のポーズの正確さを図るのにこの中心のガイドラインはホントに便利。
特にヨガをこれから学ぶ初心者の方におすすめの一枚です。
対応レベル…☆☆★★★(初心者~初級まで対応)
価格…2900円台~
長持ち・耐久性…☆☆★(良い)
カラーバリエーション…☆★★(少ない)
こんな方におすすめ…安く、手軽に、でもちゃんとヨガをしたいバランス重視型の方におすすめ。
スリア suria ヨガマット 6mm TPE HDエコマット プラス
《評価コメント》
日本発のヨガブランドSURIA(スリア)のマットは、年齢問わず多くの女性に愛用される人気商品です。
お値段はお店にもよりますがネット市場価格で6000円台から。
これまで紹介してきたものに比べると高く感じますが、それもそのはず。SURIAは一流のヨガブランドです。
クッション性、グリップ力共に文句のつけようがない本格的な一枚。
軽くて持ち運びやすいので、仕事帰りなど他にも荷物を持った状態でヨガに向かわれる方にはお勧めです。
スリアなら品質に間違いはないかなと思っています。安物買いの銭失いにはなりません。一度買ったら何年もちゃんと使えます(^^)
初心者向けヨガマットとして紹介させていただいていますが、広いレベルのヨギーから愛用されている高品質マットです。わたしの友人インストラクターでも愛用者が沢山います。
難点を挙げるとするならば同じマットを持っている人が沢山いることかな?
それだけ愛されるベストセラー商品ということですが、人と同じのが好きではない人は別のチョイスがいいのかもしれません。
対応レベル…☆☆☆★★(初心者~中級よりの初級者)
価格… 6000円台後半~
長持ち・耐久性…☆☆★(良い)
カラーバリエーション…☆☆☆(豊富)
こんな方におすすめ…本格的で長持ちするマットが欲しい方・信頼の日本製を選びたい方・ポピュラーで間違いのないマットが欲しい方・すぐに飽きてしまわない本物志向のヨガマットが欲しい方・優しいカラーのマットが欲しい方
《評価コメント》
今回オススメしてきたマットの中で個人的にすごく好きなのは、『Manduka社のWelocome (ウェルカム)mat』です。(※最近名前が変わり同じ商品が新しいのネーミング『Begin(ビギン)』という商品名でも販売されています。)
お値段が少し高めの商品なので最後に登場していますが、気持ち的には一番トップでおススメしたい商品。
7000円台前後と多少価格が張りますが、使い勝手がよく耐久性や使用感の満足度が高いです。
一度購入するとしばらく使える本格品質の一枚です。
そもそもマンドゥカというブランド自体が世界中のプロから愛される高品質マットを取り扱っています。マンドゥカを選んでおけばまず間違いない。
そのマンドゥカからビギナー向けに発売されたのがこのヨガマットですが、グリップ力、軽さ、クッション性などこのお値段をだしても惜しくないと思わせる一枚です。
センターにラインが入っているのでポジショニングの感覚がつかみやすいと思います。(繰り返しになりますが、ラインが入ってるマットは初心者さんにおススメ)
ビビットカラーや表裏で色が違うなど、デザイン性も高いのがいいですね。
対応レベル…☆☆★★★(初心者~初級者)
価格… ~7000円台後半(amazon・楽天共に最安は5000円台からあるみたいです)
長持ち・耐久性…☆☆★(良い)
カラーバリエーション…☆☆★(そこそこ豊富)
こんな方におすすめ…長く使えるちょっと本格的な一枚が欲しい方・ヨガで正しいポージングを覚えたい方・ステップアップしても満足が続くマットが欲しい方・費用対効果をトータルバランスで考えたときにコストパフォーマンスが高いものを選びたい方
ヨガマットについての良くある質問Q&A
デザインで選びたいけど、やっぱり機能重視にするべき?
いや、見た目は大事です。
おしゃれなマットはモチベーションを上げてくれるので、お気に入りのマットを購入したほうが間違いなくヨガは長続きします。その結果ヨガの素晴らしい効果も沢山受けられるのかなと思います。
ただ、厚みや素材、安全性などを完全に無視して、見栄えだけ良いヨガマットを購入するのはお勧めしません。
これまでご紹介した素材の特性、厚み、そしてもちろんご予算に合わせて納得のいく一枚を選んでいただければと思います。
ヨガブランドものだからいいマットなのか?
YesでありNoでありです。
全てのブランドのすべての商品に当てはまるというわけではありませんが、ヨガ専門のブランドの商品は基本的に性能、安全性、デザイン性など研究し配慮して作られているのは確かです。
プラス、ちゃんとしたブランドのものは愛用者も多く、長年ヨガをやってきた経験者のレビューを多く集めることができます。つまり、皆さんが購入するときに参考にする資料が多いわけです。
お金を払って損をしない確率が高いのは、信頼の置けるヨガブランドのマットの方。これは経験上の統計です。
が、昨今ブランド物と変わらないクオリティの低価格商品が沢山出てきているのも確かです。
実際、今回記事の中では優良なプチプラフィットネスブランドの商品も紹介させていただきました。
敢えて言うなら、実物を見ないでネットのレビューだけで商品を買う場合は、一応大手ヨガブランドの商品の方が間違いはないかな?といったところです(^^)/
まとめ

シンプルに伝えようと思っていたというのに…随分記事が長くなってしまいました。
最後までお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます。
膨大なヨガマット選びの情報をごくごくごくごく狭く削ってご紹介しましたが、それでもこの情報量点…。
ヨガマットはそれだけ奥が深いということです。
これだけ書いて、こんなことを言うのは難ですが、最後の最後はフィーリングで選ぶのも大事です。
必要な情報を精査して、それでも決断がつかないときは直感を大事にしたほうがいい…ヨガの教えでもあります。
お気に入りのマットとともに充実したヨガライフをスタートされる人が、今日もまた増えることを陰ながら祈っています。
なお、ここで紹介した商品よりももっと予算を落としたマットが欲しいという要望があったので、更に値段を重視して選んだヨガマットを紹介している記事も別で公開しています。
より手に取りやすい商品(性能もそれなりに落ちますが)をいくつか紹介しているので、もしこの記事を読んで「もう少し安い商品が良いんだけどな~」と思われた方は『 安いのに高性能なおすすめヨガマット!インストラクター’s チョイス』という記事も併せてお読み頂ければと思います。
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