「ヨガはやってみたいけれどスタジオやクラスに通うほどの時間はない」とか
「まずは自宅で試してみて、続けられるか様子を見たい」なんて方は結構多いんじゃないでしょうか?
今でこそインストラクターにまでなりましたが、実はわたしも自宅ヨガから始めました。わたしの場合はDVDではなくWii fitという家庭用フィットネスゲームから始めたのですが、それをきっかけにヨガに興味を持ち、その後教室に通い始めました。
DVDヨガメディアの普及のお陰で、多くの人が気軽にヨガを始められるようになり、一昔前と比べてヨガに対する健康・美容イメージが広まってきているのは確かです。
でも、正直なところインストラクターになってみると、DVDヨガには危険な面も沢山あると思うようになりました。
指導方法を学んだ今だからこそ、「ヨガって適当なDVDで気軽に始めていいのかなぁ?」という疑問を持っています。
できれば知識と経験のある指導者の元でヨガをしてほしいと思っていますが、経済面や体調、スケジュール調整の事情等でそうはいかない方も沢山いるのも痛いほど理解しています。
というわけで、今回は『できるだけ安全にヨガができるDVD5選の紹介』と『自宅でDVDヨガをする前に知っておいて欲しいこと』を紹介させていただきます。
これからDVDでヨガを始めたいと思っている方は、良ければ参考にしてみてください。
ヨガ=美容・健康的なイメージだけじゃない
ヨガって健康・美容にいいというイメージがあるかと思いますが、実はヨガって怪我が多い。
以前書いた『ヨガで痩せるか?をインストラクターが真剣に考えてみた結果』内でも同じことを言っていた気がしますが、実はプロのインストラクターでもあちこち痛めている人は少なくないんです。
事実知り合いのインストラクターの中には、ヨガで何年も手首を痛めていて片手でフライパンを持てないと嘆いている人やヨガ中に大腿の筋肉を切った人もいます。
インストラクターは生徒さんの前ではそういう面を見せないので、ヨガってとにかく健康に良い!というイメージだけがひとり歩きしているように思います。
かくいうわたしも膝を痛めています。とほほ。
インストラクターの怪我はオーバーユース(使いすぎややりすぎ)が原因な場合が多いですが、実はヨガは初心者でも怪我をしやすいんですね。
初心者の方が怪我する大抵の理由は”見よう見まねの自己流でヨガをしていること”。
例えばの手のつき方を例にすると、
写真の中の○と書かれた手のつき方が正解です。
下の三つのように手首が変な方向を向いたり、指が変に閉じていたりするような手のつき方は良いとは言えません。
このようなつき方をしてなんとなくヨガを続けていると、間違いなく手首を痛めて続けることができなくなりますです。ハイ
ヨガは手で体重を支えたり、片足で立ったり、捻ったり、首に圧迫がかかるようなポーズが沢山取り入れられています。日常生活の中ではしないような動きをしますから、間違った方法で行うと怪我に繋がるのです。
これは手首の例だけですが、他にも最低限押さえるべき基本ポイントがあります。
逆に言うと、基本ポイントさえ理解して押さえてしまえば、怪我をする可能性は格段に減ってくるとも言えます。
正直、世間に出回っているヨガDVDの中にはこういう基本の姿勢に関するナレーションをしていないものも多いのです。していても、すごくさらっととか、一回二回言っておしまいとか、早すぎてついていくのに精一杯で聞きこぼしてしまうとか…。
何本もヨガDVDを見てきましたが、「もし初めての人がこのDVDからスタートしたら、結局DVDに出てくる人の見よう見まねでポーズを組んでいるだけになっちゃうだろうな。」と思うことが多々ありました。
DVDでヨガを始めて身体を痛め、結局続かなかった人は結構いるのではないだろうか…?
DVDで怪我せずにヨガしたいなら、基本だけでも現実の先生に学びに行くべき
まさにタイトル通りです。DVDで自宅ヨガをしたいなら、数回でもいいので生のインストラクターから基本を教えてもらってくるべきだと思います。
わたしはDVDでヨガをやりたいという友達には必ず同じことをアドバイスしてます。
よくDVDの触れ込みで「自宅でもスタジオと同じレッスンを…」みたいなことが書かれていますよね。確かにプログラムはスタジオレベルのものを提供しているけれど、先生の目ん玉で生徒さんを見るという絶対に必要な要素がDVDでは完全に抜け落ちている。
ヨガに限らずなんでもそうですが、人それぞれクセや間違いやすいところは違うわけです。実際に指導していても感じますが、大体人は同じところを間違ったりするものです。
Aさんはいつも足の向きが変になるな~とか、Bさんは毎回決まったポーズの時に腰が変に反るな~とか。
そういうものをしっかり見て、個々に合わせた指導するというのがインストラクターの重要な役目になります。それができないDVDはどうしても怪我につながりやすい。
だから、怪我せずにヨガを続けたいのなら、数回でいいのでちゃんとインストラクターに対面してレッスンをうけてほしいのです。
ポーズごとの注意ポイントやポーズ全体としての基本事項は、要領のいい人なら数回レッスンを受けるだけで覚えることができるはずです。
理想を言ったら毎週一回くらいヨガクラスに行って、自宅での自主練習をヨガDVDでというのがベストなやり方です。でも、色々な事情ででそれができないからDVDでヨガをしたいと思っておられるのですよね。自分もそうだったのでわかります、その気持ち。
もしなるべくお金を使いたくないというのであれば、スタジオや教室が提供しているお試しレッスンを活用してもいいと思います。
大手のヨガスタジオに限らず、最近はフリーインストラクターさんのクラスでも『初回500円』とか『初回無料』とかいう体験サービスを実施しています。
極端な話そういうクラスをはしごして、無料レッスンだけ何回もうけてくるのもアリかと思います。
ヨガの流派や先生の指導法による多少の違いはありますが、それでも基本は大体共通しているので、『こんな感じなのかな?』という掴みは得られるはずです。
時間的にレッスンに通うのが厳しいから空き時間にヨガをしたいという方も、できれば数回だけでも実際のクラスに参加して欲しいのが正直です。が、それもむずかしいという場合は基本の書いてあるヨガの指南書を読み進めるという手もあります。ただ、本で学習するのは覚えるのが割と大変なのと、読書する時間が必要になるのは覚悟しておいてください。
いずれにせよ、いきなり見よう見まねでDVDの動きだけを真似るヨガはおすすめできないというのがわたしの意見です。
悩んで選んだオススメDVD5選
かなり本気で悩んで、安全にヨガができるオススメのDVDやDVD書籍を5本選んでみました。
数回基本はレッスンで勉強してくる!とか、本で学習する!とか、クラスで通いながら自宅でDVDをやる!とかいう方向けのチョイスではありますが、一連の内容を読んでいただいて、それでもやっぱりDVDだけでヨガをしたいと思われる方もいらっしゃるかと思われます。
その点も考えて、できるだけヨガの基本原則を指導しているものや、細かい解説が掲載されている本とDVDがセットになっているものなどを選びました。
全て初心者向きですので、これからヨガを始められる方にオススメしたい商品です。
JADE評価ポイント)日本のヨガ界の第一人者であられる綿本彰先生監修のヨガDVD。ストレッチ要素を取り入れており、気持ちよく身体を伸ばしていけます。解説編、実践編で構成されており、呼吸やストレッチの基本を丁寧に解説しています。音楽、映像も美しいのもポイントが高いです。動きも早すぎないので、無理な動きで関節を痛めたりすることもありません。
まとめ これからヨガを始める方へ
ヨガは正しく行えば素晴らしい恩恵をいただくことができます。心は潤い、体はしなやかさや活力を得ることができます。
「健康的でハッピーな毎日を送るツールとしてできるだけ多くの方にヨガを活用して欲しい」とわたしはいつも思っています。自分の体を大事にしながら、できる限り安全に、長くヨガを楽しんでいただきたいです。
DVD、本、無料動画サイト、お試しヨガ体験など手軽にヨガが始められる現代だからこそ、それぞれの特性をうまく利用されてレベルアップしていただけたらと思います。
コメントを残す