こんにちは、もうすぐ冬ですね。
まだ10月なのに随分と気が早い挨拶かと思う方もいらっしゃいますが、雪国では決してそんなことはございません。
極寒の雪国は秋なんていうのは殆どなくて、夏が終わってちょっとボケーっとしていると、あっという間に冬がやってくるんざーす。ちーん。
わたしは東北の雪国に12の時から20年以上住んでおります。
雪の中徒歩で4キロの道を通学した中学時代、朝起きて除雪してから登校した高校時代。
大学時代の4年間だけ雪からは解放されましたが、結婚してから現在までずーっと冬の大半の時間を雪かきに費やすという。
そんな、はたからみると一個も羨ましくない生活を長年しております。
ここ近年は温暖化の影響からか関東や関西でも大雪が降り、交通がマヒしたり帰宅困難者がいっぱいいたりと雪の影響深刻になっていますよね。
東京で雪が降ると、テレビのアナウンサーが『こんなにカチカチなんです!』とかいって道路脇の積もった雪を叩いてみたり、車が動けなくなり右往左往している様子がながれたり。
大変申し訳ないですが、わずかあれっぱかの雪でそんなにダメージ食らうこともないのになぁ…と、雪国の人間は思ってしまいます。
よく雪国の人はかんじき履いてるんでしょ?とか言われますが、そんなの持ってる人殆どいませんよ〜(笑)ぶっちゃけ雪用の特別なシューズを履いたりする人もあんまり居ないです。
雪は要所さえ掴めば全然慌てなくても大丈夫!必要なのはコツだけです。
この記事では、無駄に20年も雪国で暮らしているベテランおばばが『雪道の歩き方』をご説明しま~す。
ペンギンの様に歩くのが正しい説は本当
テレビで専門家が『雪の上を歩く時はペンギンの様に歩きましょう』と言っているのを見ましたが、これはわりと本当です!
あんなにトテトテちょこちょこ歩く必要はありませんが、基本はペンギンに習うのが良いと思います。
結局大事なのは、足裏全体で地面に対して垂直に体重を乗せていくようにすること。
普段私たちは踵→つま先の順で体重をかけて、地面を後ろに蹴りだす様にして前に進みますよね?
こういう普段通りの歩き方を、凍ったり水分を含んだ雪の上でしたら転びます。
雪の上では、足裏でハンコを押す様にして、ズシンズシンと歩いて行くと滑りにくいです。
歩幅はやっぱり小股ぎみの方が安全。
ペンギンほどの小股で歩く必要はありませんが、乾いた地面を歩く歩幅&速さで歩くのはちょっと危険です。
雪道を歩く靴はポイントをおさえれば特別でなくても良い
雪道を歩く歩く時の靴は、特別なものはいりません。濡れるとか濡れないとかは別にしたら、スニーカーでも全然歩けます。
雪の日の朝に靴を選ぶときのポイントはこちら
× ヒールの高い靴はダメよ
×靴裏がツルツルの革靴を履くのは自殺行為(ビジネスシューズに多い)
×足が濡れる様な布製の靴やパンプスだと足が濡れて泣きたくなります
こんなもんです。
雪国用の靴って一応売ってますが、滑りにくさっていうより『足の暖かさ』を求めて作られてるだけで、それを履いたからうまく歩けるか?と言われると答えはノーです。
ゴム製の靴裏で多少ギザギザがあって、濡れて足がびしょ濡れにならない靴なら基本なんでもOKなんです。
ちなみにわたしの雪靴はしまむらの1980円のブーツとアドミラルのハイカットスニーカー。どっちも雪道の靴じゃありません。

見よ、この、かろうじてあるだけのギザギザ。防水スプレーだけふってありますが、本当にそれだけです。
一番肝心なのは歩き方と歩く場所
雪道で一番滑るのは『踏みしめて固まった雪』と『一度緩んで溶けたのちに一晩経って冷え固まった雪』です。
降りたての雪や誰も踏んでいない場所は滑ることはありません。
一番安全なのは『みんなが踏まないところ』です。
みんなが歩いて道が出来ているところをお行儀よく行くとすっ転んでしまうリスクが上がるんです。
ん?誰もあるかない雪深いところを行くのは恥ずかしいし濡れるって?それ正解!
わざわざ雪深いところをズボズボと入って行く必要はありません。
足の裏の半分から1/3くらいが圧雪や凍った雪じゃないところに乗っかってればいいんです。

ゾッとするほどに絵が下手くそでごめんなさい。
画像の水色の部分、これが踏みしめたり溶けて凍ったところ。
周りの山?みたいなところがまだ踏まれていない雪とか、脇に寄せられた雪です。
画像の様に足裏の何割かをこの滑りにくい雪にのせてやる(オレンジの部分)。
たったこれだけで雪に引っかかって滑りにくくなります。これくらいなら靴もそんなに濡れないですよ。
余談ですが、雪道を走る車もこれと同じで、脇のザクザクした雪にちょっとタイヤ引っ掛けるだけで滑らなくなりますよ!
先述したペンギン的な歩き方と、この足裏フワ雪引っ掛け作戦でほとんど転ばなくなります。
あ、かといってこうすれば全く転ばないわけではないので、丁寧に気を遣いながら歩くことは忘れないでくださいね。
ポケットに手を入れて歩くべからず
当たり前すぎですが、ポケットに手を突っ込んで歩くのはダメよ♡
転んだ時に手が出ませんからね。
軍手でもなんでもいいから手袋は必須です!転んだ時に手をついて手を怪我するリスクも減らしてくれます。
まとめ)今年も冬を安心に過ごそう
わたしの住む地獄…じゃなかった、雪国です↑
あー、また冬がくる…やだなぁ…おっと本音が出てしまった。
冬は気分が憂鬱だし、寒いし、危険が増えるし、光熱費がかかるし、何年経験しても慣れません。
毎年空から降ってくる白い贈り物はロマンチックだけど危険もいっぱい。
うっかりすってんころりんして怪我をしたりしないように、気をつけながらお互い安全に冬を乗り切っぺなー!
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