怪我や痛みがある時にヨガをやっていいのか?

ギックリ腰のヨガインストラクターJADEです。こんにちは。
 

2018年の年末に腰と背中をギックリし、紆余曲折あってようやく八合目位まで回復しました。

よく『ヨガやってるのにギックリ腰になるの?!』なんてびっくりされますが、いやいやギックリ腰なりますよ

ギックリ腰に限らず、膝の痛みや肩の痛みなど、日常で多くの方が抱える悩みは、実は多くのヨガインストラクター達も同じように悩んだりしています。

わたしも散々あちこち痛めては、その度に『怪我をした状態でどうやってヨガと付き合うか(ヨガをやっていくか?)』という課題に対峙してきました。

よく生徒さんや仲間からも『○○が痛いんですけど、どうやってヨガしたらいいですか?』と聞かれます。
 

『痛みがある状態でのヨガの仕方』というのは、結構多くのヨガ人達の課題ですよね。

せっかくこの前ギックリ腰にもなったので、今回の記事では『怪我した時や痛みがあるときにはヨガとどう付き合うべきか?』について、わたしなりの考えを書いていこうと思います。

『痛みとヨガの付き合い方』についてお話しする前に

『痛みや怪我がある状態でどうヨガをするか?』について語る前に、2つだけ言ってお話ししたいことがあります。

ヨガには怪我がつきもの

一つ目は『ヨガには怪我や痛みがつきもの』ということ。

万一、ヨガで怪我をしてしまったとて、自分を責める必要はありません
 

『痛みを感じるほどの無理をしない』『自分の心と身体の声に耳を傾けましょう』って言葉をよくヨガの指導者から聞くと思います。

『自分の身体に暴力(アヒンサー)をしてはいけない』とも。

勿論、自分の限界を超えるような激しい動きや、明らかに痛みがあるのに無理な動きを続けることはNGだと思います。

しかし、どんだけ一生懸命気を配っていても、予想しない痛みや怪我はいつでも起こり得ます

いつもより体調が優れない、身体に疲れがたまっている、集中力がない、そんな時は誰にでもありますよね

そんな時、いつも通りヨガをしてどこか痛めるなんてことは、とてもよくあるんです。

勿論自分の身体のことは自分が一番わかっていますが、それでも自分の身体のことを全て把握できるわけではありません。

いくら気をつけていても、うっかり痛めることは誰にでもあり得るのです。

わたしのインストラクター仲間の中には、ヨガによる痛みでフライパンすら持てない人やヨガで内腿の筋肉を切ってしばらく松葉杖だった人、ヨガをやっても変わらず持病の腰痛を持ち続けている人など様々痛みを抱える人達がいます。

皆さんのお手本になるべきプロだって、怪我をするのはよくあることなんです。

ヨガ特有のアヒンサー(非暴力)という考えがあるからこそ、ヨガでの怪我は自分への暴力・自分の体の声を無視した結果だと考える傾向があります。

だから、怪我をすると『自分の身体の声を聞かなかった』とつい自己否定に走りがちになりますが、そんな必要はありません。

どんなに気をつけていたって、予期せぬ怪我や痛みを起こすことは誰にでもあります。

むしろ、そういう経験がなければ、自分の身体との向き合い方を学ぶことができません

失敗は成功のもとなのです。

怪我をした自分を責めるより、同じ失敗を繰り返さない糧にしてしまいましょう。

ヨガ=健康?いえ、万能ではありません。

もう一つ!『ヨガをしているから腰痛や膝痛、四十肩などなどにならない』ということはないということも明言しておきたいです。

よく『ヨガやってれば痛み知らずの健康な身体になれる』みたいな期待をする生徒さんにお会いしたりするんですが、、

ヨガだって万能じゃありまへん(苦笑)

勿論、ヨガをする事で身体の痛みや怪我を予防・軽減できたり、より健康的な身体を手に入れられるという一面はあります。

しかし、日常生活起因の痛みやご自身の持病による痛みなど、全ての痛みや病気をヨガが予防できるわけではありません。

この点については予めしっかりと理解しておく必要があるかと思います。

強い痛みがある時や怪我の急性期は思い切って休んだ方がいい

 
 

さてここからは本題の『痛みがある時のヨガ』についてです。

本やネットで『痛みがある時にヨガをやってもいいか?』と調べると、先生によって異なる意見が書いてあるかと思います。

『痛みとヨガの付き合い方』は指導者によって多種多様な価値観を持っています。

わたしの師匠も何人かいましたが、その数人ですら言うことが違いましたね。

『痛い時こそ動かせ』という乱暴ぎみな指導をしている師、『痛いときは一切何もするな』という師、『痛くないポーズはやっていた方が早く痛みがある部分が回復する』という師。

皆それぞれが別のことを言って、自分と異なる指導をする先生を批判する姿なんかも目にしました(←これもどうかと思う)

そんなこんな色んな先生に出会ってきたわたしは、その時々で指導を受けている師のいうことを聞いて様々なやり方で痛みと向き合ってきました。

結果自分の経験から導き出された答えは『強い痛みや急性期の痛みがあるときはヨガに限らずなるべく動かないのが一番回復が早い』です。

まずは強い痛みがある時や急性期の対応について書きます。(慢性的な痛みについては次で後述しています)

例えばギックリ腰。

最近ではギックリ腰は動けるなら動いた方が早く治るという新常識が浸透し始めましたけど、ギックリ腰になって動けるからって、間違ってもヨガなんかやっちゃいけないです。はい

これやって何回も再発させて、治りを遅くしたひとがここに一人。

腰に負担が掛からない動きくらいはしたほうがいいんじゃないのかな?とも思いますが、ヨガにおいて腰に全く負担が掛からないポーズというのは少ないです。

実際、師匠の一人に『腰に負担のないポーズはやったって大丈夫』と言われて、腰を使わないポーズだけやったこともありました。

でも、結局ヨガの最中には自覚がなかったにも関わらず悪化させたり、ポーズに入る前の何気ない動作で余計に痛めたりしました。

結果、少し良くなってはヨガをしてすぐに再発というパターンを繰り返し、二ヶ月間ぎっくり腰のままだったという経験があります。

たまーにヨガに関する書籍やインターネット上で『骨折していてもヨガをやっていた』なんていう逸話なんかを目にしたりしますが、あれはよっぽど奇特な例です。

いくらヨガに健康増進の効果があったとしても、強い痛みがある時や急性の負傷の時は無理せずお休みするのが一番です。

激しい痛みがある時=急性期の怪我というのは、例えるなら唇の皮がパカッと割れて血が出てしまっている状態です。(めっちゃ痛いやつ)

あの状態で少しでも笑おうもんなら、また傷口が開いて血がダラ~っとなりますよね?⇒ますます治らなくなる

傷口が完全に塞がればいくらでも笑うことができるように、焦らなくても怪我は治まってくればまたヨガができるようになります

より早く復帰を目指したいのであれば、強い痛みがある時は痛みを押して動くのではなく、痛みが治まるまでゆっくりするようにしましょう。

慢性期の痛み・慢性痛があるときのヨガ

じゃあ、怪我の痛みが割と収まってきた”慢性期(時間が経って感じる弱い痛み)”や”慢性痛慢性的に持っている痛み)”がある人はどうすればいいのか?

怪我をすると最初の頃は腫れや強い痛みがありますよね。でも、時間が経つとそういった症状は消えて日常生活の殆どの時間で痛みを感じなくなる。そういう時期を慢性期といいます。

また、特に怪我をしたわけでもないけれども『腰や膝などがいつも地味に痛い』『肩こりがひどくて痛い』なんていうタイプの痛みもあると思います。日常生活上で起こる慢性的な痛みですね。こういう痛みをここでは慢性痛と呼びますね。

こういったタイプの痛みがある時は、無理がない範囲でヨガをするのが良いかと思います。

ここで大事なのはあくまで”無理のない範囲で”ヨガを行うということ。これめちゃくちゃ大事。

慢性期のヨガ

まず、慢性期(ケガが治りかけていてまだ一定の動きや負荷で痛みがあるとき)。

この時期のケガは治っているようで治っていません

単純にひどい痛みから解放されてたというだけで、いわばとても脆い状態。

こういう時に痛めた患部を伸ばしたり負荷をかけたりすると、結構な確率で再発します。

ヨガを再開するのはNGではありませんが、わずかでも違和感を感じる動きはしない方がいいです。

やってしまってから『これやばいかも』と思ってからでは遅いです!(経験アリ)

ポーズをとって患部”ごくわずかな痛み””重だるさ””突っ張っている感じ”など、少しでも違和感感じる場合はそのポーズはお休みしましょう。

例え組めるポーズがクラスの半分しかなかったとしても、無理は禁物です。

怪我につながってしまった後悔を次に繋げるためにも、この時こそ自分の身体の状態を繊細に観察するようにしましょう。

慢性痛がある時のヨガ

怪我ではない慢性痛(日頃の姿勢や生活からくる痛み)がある方のヨガは、基本的には怪我の慢性期と同じスタンスで付き合うのが良いかと思います。

痛い部分は無理には動かしません。

慢性痛の原因は様々ですが、割と多いのは普段の姿勢からくる筋疲労。日常の姿勢で既に筋肉が疲れ、固くなっている状態です。

そういう時に無理して激しい動きをすると、ばっちーんと大きな怪我を起こしてしまいがちです。

だからやっぱりここでも違和感のあるような無理な動きはしない!のが得策です。

体のどこかが痛くそれが筋肉の疲労からくる場合は、必ず全身のバランスが原因しています。

猫背だとか、足首が硬いとか… 一見すると痛みを抱える患部からだいぶ離れた関係のなさそうな場所の硬さや動きが原因の場合も少なくありません

そのため、意外と痛みのない場所を動かすだけで慢性痛が楽になったりするんです。

慢性痛に悩んでいらっしゃる方は、患部を伸ばしたり曲げたりして無理にほぐそうとするのではなく、是非痛みの無いほかの部分を丁寧に伸ばしたり動かしたりしていただきたいです。

そして、やってみて痛みや違和感を感じるポーズは無理せずお休みするか、指導者に軽減ポーズ(痛みがある人向けの楽なポーズ)を教えてもらいましょう

ヨガを休みたくない…という気持ちへの対処

 

怪我をした&痛みがあるヨガ人にとって大事な問題がもう一つあります。

それは『日々のプラクティスを休みたくないという心の問題にどう対処していくか?』です。

長いことヨガを続けてこられた方であればあるほど、怪我や痛みでヨガをお休みすることに抵抗があるかと思います。

そして、焦りからヨガを無理に再開してしまい、結局また痛みを長引かせる経験はある方も多いのかな?と。

かくいう私もその一人。習慣化したヨガを休む恐怖が大きくて、痛みを抱えた中でも無理してヨガを続けてしまったことが多々あります。

あくまでこれはわたし個人の経験でありますが、怪我で出来ないときは休むことを学ぶ時期だと思います

ヨガに夢中になればなる程、プラクティスをすることだけを追いかけていきたくなるんです。

もっとしなやかでタフな体になりたいという、ヨガハイ?みたいなのになる。

その結果、休むことが疎かになりがちに。

何なら休むことへの恐怖心まで感じるようになったりして(経験談)

これは、ヨガの価値観においてとても大切な”中庸”(行きすぎず行かなすぎず真ん中であること)に反したものになります。

さんざん怪我をして、散々無理をしてきた今だからわかりますが、肉体の美しさや強さだけを求めてヨガにのめりこんでいく行為はヨガの本意ではありません。

ヨガの最大の教えであり宇宙の理でもある”バランス”を忘れたプラクティスは、いわばエゴと私欲を満たす為だけのものになってしまいます。

バランスのとれた自分でありたいのであれば、痛みに悩む時は潔く休むべきです。

出来る時はちゃんとやる、できないときはしっかり休む、両方があってこそ中庸なのです。

また、できない時期は”出来ない自分を受け入れる練習期間”でもあると思います。

思うようにいかない自分を受け入れ、それでもしっかりと愛してやることはとても大切です。

どんな時期もどんな状態も、自分にとっては経験であり、後の自分を大きくしていく学びであるのです。

まとめ

 

ケガや痛みというのは誰もが一度は感じたことがある悩みかと思います。

痛みのせいでヨガができないというのは、ヨガを熱心に愛する人にとっては大きなストレスになります。

でも、焦りは禁物♥

身体は自分のペースで痛みを癒していきます。ヨガができずにイライラすることもあろうかと思いますが、そこは修行だと思ってじっと我慢です。

そして、自分の体を直視しながら、どのタイミングで動きを再開していくか慎重に考えていきましょう

もし、そこで万一無理してまた痛めてしまったとしても、それもまた経験。

次はそこから学び無理をしなければいいだけです。人生はトライアンドエラーですから。

繰り返すことで、己の心身を熟知し、いいさじ加減を見つけることができます。

偉そうに話すわたしもまだまだ学びの旅の途中。

これからも失敗を繰り返すかとは思いますが、自分の失敗を少しでも皆さんに還元できたらと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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